Crusoe、評価額100億ドル超を前提としたプレIPOラウンドを調達へ — 2026年にもIPO実現の可能性
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Crusoe、評価額100億ドル超を前提としたプレIPOラウンドを調達へ — 2026年にもIPO実現の可能性

AI向けデータセンター開発・エネルギーインフラプロバイダーのCrusoe Energy Systemsは、2025年10月に得た100億ドル超の評価額を上回る新たな資金調達ラウンドを実施中です。Axios Proが報じており、同社は2026年のIPO主要候補の一つと見られています。

随伴ガスの燃焼から100億ドル規模のAIインフラへ

Crusoeは2018年、チェイス・ロックミラーとカリー・カヴネスにより、石油井の「無駄になっている」随伴ガスをモジュール式データセンターの動力源として利用する企業として設立されましたSacra。当初はその電力が暗号通貨マイニングに使われていましたが、2022年にAIコンピューティング向けのクラウド事業を開始し、2025年3月にはマイニング部門をNYDIG社に完全売却し、EquityZen「純粋な」AIクラウドプロバイダーへと再ポジショニングしました。

この戦略は功を奏しました:Crusoe Cloudの予約量は、2025年第1~第3四半期に前年同期比で5倍に増加したとCrusoe報告されています。

急成長する評価額

ニッチなスタートアップから100億ドル超へのCrusoeの道のりは印象的です。同社は、2019年に450万ドルのシードラウンド、Bain Capital Ventures主導の3,000万ドルのSeries A、1億2,800万ドルのSeries B、評価額17億5,000万ドルでの3億5,000万ドルのSeries Cを経てきましたTSG Invest。2024年12月には、Founders FundがNVIDIAの参加を得て、評価額28億ドルで6億ドルのSeries Dを主導しましたSacra

突破口となったのは2025年10月でした:Crusoeは、Valor Equity PartnersとMubadala Capitalが共同で主導し、評価額100億ドル超で13億7,500万ドルのSeries Eを発表しましたEquityZen。このラウンドはオーバーサブスクライブされました。Axiosによれば、現在進行中の資金調達ではさらに高い評価額が想定されています。

アビリーン、スターゲート、そして20億ドル売上高への道

Crusoeの主要プロジェクトは、テキサス州アビリーンにおけるOpenAI向けの1.2ギガワット規模、120億ドル相当のデータセンターキャンパスの建設で、2026年半ばの完成を予定していますSiliconANGLE。同社はまた、ワイオミング州に1.8ギガワット規模のキャンパスを開発中ですCrusoe

同社の売上高は、2024年の約2億7,600万ドルから、2025年には9億9,800万ドルに達すると予測され、2026年には20億ドルを超える可能性がありますTSG Invest。成長の主な駆動力は、OpenAIのプロジェクト「Stargate」へのCrusoeの関与です。

IPOへの準備

ION Analyticsのデータによれば、同社は株式上場の可能性について銀行と協議を進めていますION Analytics。2017年にMongoDBのIPOを指揮したベテランのマイケル・ゴードンをCOO兼CFOに任命したことも、公開市場への準備を示しています。

Crusoeは、「ネオクラウド」プロバイダーの一角を占めており、2025年3月に上場したCoreWeaveや、上場準備中のLambda Labsと並んでいます。CoreWeaveは2025年末時点で、IPO以降113%以上上昇しておりION Analytics、このセクターに対する投資家の関心を高めています。

競争優位性:基盤としてのエネルギー

Crusoeは競合他社と比べて垂直統合により際立っています:同社は自社で電力供給を確保し、データセンターを設計・建設し、クラウドプラットフォームを管理しています。随伴ガスの利用により、Crusoeのエネルギーコストは従来のハイパースケーラーよりも30〜50%低くTSG Invest、AIデータセンターの運用費の60%以上をエネルギーが占める状況において、構造的な競争優位性を生み出しています。